『「写真好き」の戯言』改め『寫眞機廢人の戯言』

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バージョン8までのインターネットエクスプローラでは、1行の空白は詰められてしまい、2行以上の空白は1行の空白として表示されるため、基本的に空白行は2行にしています。他のブラウザで御覧になると空白行が2行もあって変な感じですが、お許しください。また、コメントにも、空白行を入れるときは、2行にしてください。
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2007年09月29日

ニコンF3P

 “F3P”の“P”は、ProfessionalではなくPressの意です。
 ニコンF3Pは、ニコンF3HP(ニコンF3ハイアイポイント・・・アイポイントが長いファインダを装着したニコンF3)の派生型で、報道カメラマンにだけ売られた(アマチュアには売ってくれなかった)スペシャルモデルです。ニコンF3の発売の5年後、ニコンF3HPの発売の翌年の、昭和58年に発売されました。


 少し水が掛かっただけで動かなくなるニコンF3/ニコンF3HPを防水化し、報道現場での手持ち撮影には不要なアイピースシャッタやセルフタイマや多重露出やケーブルレリーズソケットなどを省いたものです。
 加えて、シャッタ速度ダイヤルやレリーズ釦の位置を高くし、迅速にフィルム交換が出来るように裏蓋を開く際のロックが省略されており(巻き戻しダイヤルを引っ張りあげるだけで裏蓋が開きます)、レリーズロックが機械式になり、フィルムカウンタが見易くなっています。標準装備のファインダスクリーンは全面マットです。
 また、ニコンF3やニコンF3HPは、ファインダが交換式のため、強度の点でペンタ部の上にJIS規格ホットシューを設けることが出来ず、独自のホットシューが巻き戻しクランクの上に付いています(ニコンFやニコンF2も同じ)ので、クリップオンのフラッシュ(ニコンやキヤノンはエレクトリックフラッシュのことを「スピードライト」と呼んでいる)はニコンF3シリーズ専用品が必要(TTL調光が出来なくて良ければニコンF用やニコンF2用も使えます)ですし、フィルム交換の際にはクリップオンのフラッシュの取り外しが必要です(フィルム交換頻度が高いプロは大抵はモータードライブを付けていたのでフラッシュを外さないでもフィルムの巻き戻しは出来ましたが、フラッシュを外さないと裏蓋を開くことが出来ないのです)に対して、ニコンF3Pは、ペンタカバーをチタンにし、ボディとファインダの接合部の強度についてはリスク覚悟で使ってくれという仕様で、ペンタ部の上にJIS規格のホットシューが付いています。但し、このホットシューは、TTL調光が出来ません。


F3P-1.jpg


F3P-2.jpg


 私のニコンF3Pには、マニュアルフォーカスのカメラにはモータードライブを付けないというポリシーに反して、モータードライブMD-4を付けてあります(本当はMD-4をプロサービスで改造した通称MD-4Pを付けたかったのですが)。ニコンF3Pに限っては、MD-4を付けた状態が完成形だと思うからです。尚、連写しないので、コマ速変換機MK-1は付けてありません。
 但し、私のニコンF3Pは、その塗装の剥げ具合(角の塗装が剥げて真鍮の地が出ている)から察するに、モータードライブ無しで酷使されたらしい代物です。


 裏蓋には、MD-4接続接点(ボディの下に出っ張る)を備えたMF-6Bが付いている個体(電動で巻き戻しをしたときにフィルムのベロが出た状態で巻き戻しが止まる)が多いのですが、私のニコンF3Pは、モータードライブ無しで使われていたからでしょうか、ボディの下に出っ張らない様に改造された(出っ張りを削り取られた)MF-18が付いています。無改造MF-14ではなく改造MF-18が装着されているのは、コマ間へのデータ写し込みをしたかったのでしょうか。
F3P-3.jpg


 私のF3Pには、水平スプリットとマイクロプリズムのファインダスクリーンが入っていました。


 また、TTL調光が出来ないのは不便なので、フィルム交換の際にフラッシュを外す必要があるという不便を承知で、ペンタプリズム上のホットシューにではなく、巻き戻しクランクの上にスピードライトSB-16Aを付けています。
 写真に写っているレンズは、Aiズームニッコール50〜135mmF3.5s(最短撮影距離1.3m、広角端のみ0.6m)です。


 尚、ニコンF3PではなくニコンF3については、5月6日の記事「MFフラッグシップs」http://shasin.sblo.jp/article/3912859.htmlをご参照ください。(この記事があるので、ニコンF3との違いだけを今回の記事にした次第です)


10月14日追記:ニコンF3P故障、詳細はコメントを参照
posted by 寫眞機廢人 at 23:14| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記

2007年09月25日

中秋の名月(撮影失敗)

 今日は、中秋の名月です。(満月は明後日ですが)
 一昨年は天候の関係で翌日の「十六夜(いざよい)の月」になってしまいましたが、今年は「中秋の名月」を撮れました。


 一昨年は、月(直射日光を浴びている)が明るすぎて、画面内の樹が潰れて、単なる天体写真になってしまったので、今年はフラッシュをスローシンクロで使ってみました。
 一昨年はミノルタAFレフレックス500mm(ミラーレンズ)にテレコンバータを2段も付けて1500mmで撮りましたが、今回はズームのシグマ50-500mmに2倍テレコンバータを1段だけ付けて200-1000mmにしました。
 尚、一昨年の写真は、2005年ギャラリーhttp://shasin.ivory.ne.jp/2005/にあります。9月19日の撮影です。


 使用機材は、ニコンF5、シグマAF50-500mmF4-6.3D APO HSM、シグマAPOテレコンバータ2×EX、サンパックPZ-40X、重いベルボンMark-7D、コダックのマックスビューティー400です。
 自宅から徒歩1分という近い場所でしたので、スローシャッタでブレないように、久々に頑丈な三脚を出動させました。
 尚、ニコンF100のAE(10分割3D-マルチパターン測光)とTTL調光は優秀ですが、ニコンF5(1005分割3D-RGBマルチパターン測光)には敵わないです。
 本当はレリーズコードを使うべきなんでしょうが、普段は手持ち撮影ばかりなのでニコンF90s/ニコンF90Xs時代のモノしか持ってなかったです(後知恵ですが、セルフタイマとミラーアップを使えば良かったです)。


 1000mmと約600mmで撮りました。
 横位置も撮りましたが、縦位置のほうが多かったです。
 いずれも、絞りは開放(いずれも、合成でF13)です。
 マルチパターン測光の絞り優先AEに、TTL調光です(露出補正も調光補正もなし、ホントは調光補正を変えて何枚か撮りたかったのですが、調光補正の方法を忘れてまして)。




 以下、9月26日の追記です。


 DPEが上がってきましたが、13コマの全てが、失敗でした。
 第一に、スローシンクロで入れた筈の樹が全く写っておらず、月だけの写真になっていました。ニコンF5のシンクロが狂ったのかと思い、裏蓋を開けてシャッタを切ってみたのですが、シンクロしているようで、原因不明です。ガイドナンバー40(ISO100)のフラッシュにISO400フィルムに絞りF13なので、光が届かなかったとは思えませんが(撮影時に、木々が明るく照らされているのを目視しています)。
 第二に、月が露出オーバで、白く飛んでいました。フレアまで出ています。特に、1000mmよりも約600mmのほうが顕著でした。ニコンF5のマルチパターン測光が、月を極端に明るい点光源と判断して無視したのかもしれません。一昨年のミノルタα-807siで撮った十六夜の月は、AEで問題なかったのですが。ニコンF5の測光の癖を掴んでいなかった私が悪いのであり、月をスポット測光してマニュアル露出で撮るべきでした。


070925中秋の名月1.jpg


070925中秋の名月2.jpg




 9月27日追記です。


 月が白飛びしているのは、紙にプリントして貰ったときとフジカラーCDに焼いて貰ったときの問題のようです。
 ネガをルーペで見たら、月のデテイルが残っていました。ニコンF5さん、疑って申し訳ありませんでした。(とはいえ、ネガフィルムのラチチュードに助けられているだけで月が適正露出よりも大幅にオーバーなら、適正露出の樹が黒潰れしたのかも)
 フジカラーCDに焼いて貰ったのは、今回初めてDPEをお願いした写真店です。(全日本写真連盟掛川支部のご用達の写真店が、店主の高齢化で店を閉めることになり、今回から新たな写真店にお願いすることになったのです)
 どうせ木々が写ってないので、焼き直しは依頼しません。
posted by 寫眞機廢人 at 23:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記

2007年09月15日

掛川市文化協会写真講座の写真展に出さなくて良かったかも

 7月24日の記事「掛川市文化協会写真講座の写真展」http://shasin.sblo.jp/article/4806164.htmlに載せた写真ですが、全日本写真連盟の例会に出してみました。
 結果、「遅れ咲きの水芭蕉」が佳作に入っただけで、「道」は選外(天候のせいでやむを得ぬが水溜りへの映り込みがはっきりしてないのが惜しく、上方の枝も少し煩い)、3枚組みの「奈良井宿」は選外(真ん中の写真はわざとらしいし上方の緑が煩く、下の写真は石碑が後ろと重なっているので撮影位置を少し変えるべきだし中央の石碑よりも右の仏像を中心にするほうが良い)だが一番上の1枚だけは良いとのことでした。


070516牛留池1.JPG
「遅れ咲きの水芭蕉」,乗鞍高原・牛留池そば,2007年5月16日,キヤノンEOS-1nRS,キヤノンEF80-200mmF2.8L,コダック・ウルトラカラー400UC,F2.8


070516奈良井2.JPG
「奈良井宿」(3枚組みのうちの1枚),木曽街道は奈良井の宿,2007年5月16日,EOS-1nRS,キヤノンEF80-200mmF2.8L,コダック・ウルトラカラー400UC,プログラムAE


 これから良い作品が撮れなかったら、次回の文化協会写真講座の写真展(10月31日〜11月3日)か、全日写連の写真展(11月27日〜12月2日)に、上の2枚を、出そうかな。
posted by 寫眞機廢人 at 00:38| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記

2007年09月11日

キヤノンIXY310(単焦点APSカメラ)

 キヤノンのIXY(初代)は、功罪相半ばするカメラでした。
 当時としては超小型で、スタイリッシュな意匠で、APS(IX240)を世に広めた反面、画質が酷かったためAPSカメラの全部が画質が悪いと誤認されてしまったのです。
 APSの悲哀の元凶でしょうか。


 ISO400のカラーネガだけになってしまった(モノクロもポジも低感度カラーネガも高感度カラーネガも無くなった)IX240フィルムですが、135フィルムよりもIX240フィルムのほうが有用な点は多いのです。と言うか、135フィルムの使いにくい点を改善するためにIX240規格が出来たのですから。
 第一にフィルム装填が容易であること。カルディアトラベルミニDual−Pに始まる富士写真フイルムのドロップインローディングは、知的所有権の都合で他社は使えませんでしたし、一眼レフへの採用は技術的に困難でした。また、ドロップインローディングでさえ、裸のフィルムに触ることを怖がる人は多いです。
 第二は、カメラが小型軽量になること。キヤノンIXY310(単焦点)を例にとれば、89.5mm×59.8mm×23.5mm(グリップ部の奥行き28mm)で125グラム(電池除く)、お高いですが京セラのコンタックスTixを例にとれば100.5mm×60.5mm×33mmで225グラムです。比較のために135フィルムのカメラの寸法重量を示すと、富士写真フイルムのカルディアトラベルミニOPの場合121mm×65.5mm×41mmで210グラム(電池別)、お高いですが京セラのコンタックスT2の場合119mm×66mm×33mmで295グラムです。(その後、135フィルムのカメラも小型軽量化され、富士写真フイルムのカルディアミニティアラ2は99.8mm×60mm×31.5mmで155グラムまで行きましたし、お高くてデート写し込み無しですがミノルタのTC-1は99mm×59mm×29.5mmで185グラムでしたし、矢張りお高いですがTix並みの寸法を目指して作られた京セラのコンタックスT3は105mm×63mm×30.5mmで230グラムですが。また、その後、小型のデジタルカメラが六つ切りプリントぐらいには耐えられる画質になりました。)
 また、3種類のプリントフォーマットを使い分けられるのは、種種の構図の工夫が出来て楽しい機能です。但し、全くの初心者は、電源スイッチとシャッタ釦を除いてスイッチに手を触れるのが怖くて、触らない人も多かったですが。
 画面に日付を移し込みたくない場合(作品のときなど)でも撮影日時を記録できるのは便利です。
 確かに、MRCは家族でカメラ1台という時代ではなくなっていたので意義は少なく、メッセージ写しこみは超小型カメラでは操作性が悪く、プリント枚数指定も操作性が悪いですが。


 初代IXYでなく、ちゃんとしたカメラで撮れば、IX240は画質は悪くないのです(私の持っているカメラでは、コンタックスTixや、ニコンやキヤノンやミノルタのレンズ交換可能一眼レフや、オリンパス光学工業や富士写真フイルムのレンズ固定装着一眼レフで撮ったものは、大延ばしにも耐える高画質です)。


 私も、現在は、IX240フィルムは40枚撮りを月に2〜3本しか使っていません。
 大半を、富士写真フイルムのエピオン1000MRCティアラixチタニウムで撮っています。他に、IXY310とコンタックスTixもときどき使います。一眼レフは、滅多に使わなくなりました。


 私の手許にあるIXYは4台です。
 初代(24〜48mmF4.5〜6.2)は、フィルム一本を通しただけで、画質が悪いので、使っていません。
 310(26mmF2.8)は、ときどき使います。ティアラixチタニウムがなければ、最も使用頻度の高いカメラになっていたでしょう。
 210(23mmF4.8)は、全くのカメラ初心者の老母用です。但し、最近は、その座を、NTTドコモ(富士通)のデジタルカメラ付き携帯電話端末「FOMAらくらくホン3」に、奪われつつありますが。
 D5(23mmF4.8)は、水中カメラですが、135フィルムのコニカのマーメイドと富士写真フイルムのワークレコードOPを持っているので、寸法重量面でメリットがないこともあって、殆ど使っていません。


 IXYには4つの系統があります。
 主流は、310(単焦点)、初代及び320(2倍ズーム)、330(3倍ズーム)。
 低価格機は、210(単焦点)、220(2倍ズーム)、230(3倍ズーム)。
 高級機は、4倍ズームのGとGE。
 後発廉価機種が、10(固定焦点)、20(固定焦点)、25(2倍ズーム)、i(2倍ズーム)。
 4つの系統から外れてるものに、5m防水の水中カメラD5があります。


 IXYシリーズ数ある中で、特殊用途のD5以外で、皆様にお勧めできる機種は、IXY310ただ一つだけです。(此処を御覧になっている皆様はカメラの基礎を御存知ですが、初心者に使わせる場合は、すぐにフラッシュが自動発光して平盤な画になる等の欠点を承知の上で、被写界深度が浅すぎるという恐れの少ないIXY210という、選択もあります)
 放置しても勝手に電源が切れることはありません。
 電源を切るとフラッシュのモードが低輝度自動発光に戻ってしまう点は、笑って許してあげてください。
 プログラムAE専用である点は、価格に免じて、許してあげてください。不満な方には、コンタックスTixをお勧めしますが、お高いですよ。


IXY310.jpg


 尚、ブラックボディもありますが、私は見たことがありません。
posted by 寫眞機廢人 at 16:01| Comment(4) | TrackBack(1) | 日記

2007年09月01日

キヤノンのオートボーイスーパー(AF35ML)

 始めにお断わりを。
 メインのパソコンThinkPadA31p(1600画素×1200画素)の修理に手間取っており(部品を手配中)、画像を含んだ記事を書けずにいます。
 現在は、一時的にキーボード不調のB5サイズ携帯ノートパソコンThinkPad240Z(1024画素×768画素)を使っていますが、このマシンにはPhotoshopCS2のライセンスがないし、フリーソフトウェアJTrimを使うにもメモリ容量もディスク容量も少ないので、blog用に画像を縮小できずにいるのです。(キヤノンEOS D60の最小解像度は1536画素×1024画素)
 本記事も、画像は、後日に上げます。
 また、目次のページも、本記事がマダ載っていないだけでなく、最新の20記事が表示される様にblog側を変えたものの目次ページ側は「最新の10記事」の表示のママです。HTMLソースコードの一元管理のため、メインのパソコンが復旧してから、目次ページも更新いたします。


 さて、何十年か前、小西六写真工業の『ぴっかりコニカ』の出現までは、普通のコンパクトカメラには、フラッシュは内蔵されてませんでした。
 従って、レンズの明るさを各社が競っていました。F1.7〜F1.9が多かったですが、中にはF1.4のカメラまでありました。また、この最中に、連動露出計付きからAE(当時はEEと呼んだ)への進化もありました。蛇足ですが、僕は、この時期のカメラでは、ミノルタのハイマチック7sが、お気に入りです。
 しかし、フラッシュ内蔵時代になると、明るくてもせいぜいF2.8のカメラばかりになってしまいました。
 その次のブレークスルーは、昭和52年に発売された『ジャスピンコニカ』で、当初は合焦表示もないものではありました(ピントを合わせてから撮影するのではなく、レリーズ釦が押された後に漸次ピント位置を変えて行って、合焦した時点でシャッタが開くから)が、AFが実用化されたのです。
 マタ、その次の変化が電動巻き上げです。
 各社から、あまり明るくないレンズでAFでフラッシュ内臓で電動巻き上げのコンパクトカメラが次々と出ました。キヤノンの「オートボーイ」も昭和54年に発売されています。
 因みに、その次のブレークスルーの『2焦点レンズ』と、そのまた次のブレークスルーである『ズームレンズ』については、本稿では省略します。また、GOKOから固定焦点で電動巻き上げという新ジャンルのコンパクトカメラが出まして、各社に広まりましたが、これも省略いたします(そのうちにGOKOマクロマックスの記事を書く予定です)。


AF35ML-1.jpg


AF35ML-2.jpg

 さて、そのころ(昭和56年)に登場した異端児が、40mmF1.9のレンズを内蔵したAFコンパクトカメラのキヤノンのオートボーイスーパーことAF35MLです。
 因みに、現在ではキヤノンミュージアムにさえ「オートボーイスーパー」の名で載っています(http://www.canon.co.jp/Camera-muse/camera/film/1976-1986/data/1981_af35ml.html)が、AF35ML発売当初には「オートボーイスーパー」とは呼ばれていませんでした。一方、後年になって発売されたズームレンズ付きのコンパクトカメラが「オートボーイS(スーパー)」という名です。それで、通販やネット上個人売買(Yahoo!オークションなど)で、「オートボーイスーパー」を見つけても、AF35MLではないことがママありますので、注意が必要です。


 さて、肝心のオートボーイスーパー(AF35ML)ですが、現物を触ったことがない方の中には“AFでF1.9”というスーパーなスペックに憧れている人もいらっしゃる様です。
 しかし、現物は、多くの人の期待を裏切る“騒音の固まり”です。シャッタを切ると、バシャンガ〜〜です。シャッタ音も小さくないですが、巻き上げの騒がしさは酷いものです。
 明るくないところでF1.9の威力を生かしてノンフラッシュで撮ろうとしても、確かにフラッシュで他の人の迷惑になることはありませんが、騒音は近所迷惑も甚だしいです。
 巻き戻しも電動ですが、これも騒々しいです。尚、巻き戻しは、フィルムを全部巻き戻しても自動的には止まりませんので、頃合を見計らって、人間が巻き戻しスイッチを切る必要があります。
 尚、エレクトリックフラッシュは、ぴっかりコニカと同様に、手動ポップアップで、ポップアップするとフラッシュ電源が入りますので、うっかり発光はマズありません。(但し、ポップアップしてあると、メインのスイッチの状態がOFFでも、フラッシュの電源が入ってしまいます)
 電源スイッチは、セルフタイマのスイッチと電池チェッカのスイッチを兼ねたロータリースイッチですが、小さくて操作性が悪いです。
AF35ML-3.jpg
 電源は、まだリチウム電池の時代ではなく、単三電池2本です。発売時期を考えると、ニカド電池やニッケル水素電池などの内部抵抗が小さい電池を使うと、エレクトリックフラッシュが壊れるかもしれません。
 尚、AFは赤外線アクティブ式です。初代オートボーイはジャスピンコニカと同様に撮影後に合焦距離が表示されるものでしたが、二代目オートボーイであるAF35MLでは、ファインダ内の左側(フレームの外)にゾーンフォーカスのピクトグラムが3つ縦に並んでいて、シャッタ半押しでAFロック(これも新機軸)され、合焦した距離に対応するピクトグラムが赤く光ります。最近は猫も杓子も緑色LEDの合焦表示ですので、チョット戸惑います。(私のAF35MLは、此処が故障してピクトグラムが点灯しませんので修理中のため、写真に写っているのは昭和58年発売のAF35MLクオーツデートです・・・騒がしいので使ってなかったから埃だらけですね、失礼しました)
 最短撮影距離は90cmで、今の目で見れば長いですが、25年も前のカメラを現在の感覚で評価するのは可哀想というものです。
 レンズは甘くはないのですが、AFが大雑把(オートマチックゾーンフォーカス?)なので、なかなかカッチリした写真が撮れません。いや、大雑把どころか、合焦しなかったり、完全に外れることも、日常茶飯事です。個体差かもしれませんが、手許の2台(AF35MLとAF35MLクオーツデート)とも、同じような状態です。


 というわけで、AF35MLは、人様にお勧め出来るカメラではありません。
 他の人への迷惑にならないカメラとなると、図体は少々大きいですが、AF機では最も静かでレンズも比較的明るい(35mmF2.0)コニカのヘキサーhttp://shasin.sblo.jp/article/1493478.htmlが、お勧めです。(一眼レフの中では静かだと言われているキャノンEOS100も、ヘキサーと比べれば、遥かに騒がしいです)
 コンパクトカメラでは、MFですが、レンズがF2.8と一段ほど暗いのが泣き所ではあるものの、コンタックスTが静かです。リコーGR1sでさえ騒がしすぎるシチュエーションで、使っています(但し、引越し荷物のどのダンボールに入っているのか不明で、今現在は使えません)。レンジファインダの二重像が薄いので、薄暗いところではピント合わせが少々やりにくいですけど。(オリンパスXAは、巻き上げ時のカチカチという音さえなければ、お薦めだったのですが)
 昔のレンジファインダのカメラ(手巻上げでレンズシャッタでF1.7乃至F1.9のレンズを固定装着)は、選り取りみどりですが、個人的には、45mmF1.8でEEも搭載のミノルタのハイマチック7sが好みです。入手は容易ではないですが、ヤシカのLynx14Eならば45mmF1.4です(因みに、シャッタは業者に修理して貰ったのですが、露出計を修理してくれるところが見付かりません)。48mmF1.5のマミヤのSuper Deluxeはもっと入手が困難です(因みに、こちらはシャッタを修理してくれるところさえ見付かりません)。
 すっかり、話が、明るくない場所での静粛なアベイラブルライト撮影の方向に逸れてしまいました。あ、盗み撮りは駄目ですよ、神社仏閣などでの室内撮影や法事などの際の室内撮影などを想定しています。また、フラッシュ禁止の美術館なども考えられますね(こちらはF2.8で電動巻上げのリコーGR1sなどでも何とかなりますが)。


2007年9月11日更新:画像を追加しました(昔と違って今のWindowsは、PhotshopCS2などに頼らなくても、標準装備の「ペイント」でJPEGファイルも扱えるんですね、知りませんでした)
posted by 寫眞機廢人 at 18:00| Comment(4) | TrackBack(1) | 日記
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